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【DL版】擦 -satsu-胡弓独奏のための(五線譜)

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「作曲にあたって」
 「胡弓」は日本独自の擦弦楽器(弓で絃を擦って奏される)ですが、その起源は諸説あり定かではありません。
少なくとも江戸時代の初期には当道座の盲人演奏者によって奏されていました。やがて「三曲合奏」といって箏、三味線とともに盛んに演奏されるようになりましたが、江戸末期〜明治時代になって胡弓の代わりに尺八が用いられることが多くなり、今日では「三曲合奏」と言えば箏、三味線、尺八によるものが一般的になっています。
そんな背景をもつ胡弓ですが、その魅力は無限大です。たとえば音色についてです。その音色に大きく影響しているのが弓で、馬の尻尾が使われていますが、それは世界の擦弦楽器で考えるとそう珍しいことではありません。その張り方と扱い方にあると思います。ヴァイオリンの弓のようにピンと張らずに少し緩めに張ってあって、さらに右指でその張力を調節しながら絃(絹糸)を擦るのです。このようにすることで複雑な響きを得ることができます。また3本の絃はヴァイオリンのように弓の角度を変えて擦るのではなく、胴(胡弓本体)を動かすことで奏されます。それら全てを総動員して胡弓の唯一無二な響きがあるのだと考えます。
 さて、胡弓は三曲合奏、文楽や歌舞伎、そして民謡などと結びついて発展してきたものの、まだまだ胡弓にスポットをあてた楽曲は少ないという現状です。ならば「トライ!」ということで、初めて胡弓の独奏曲を書きました。何かを描写したりストーリー性や特定のテーマを持たせるということはあえてせず、とにかく色々な「擦る音」が、あちこちから純粋に聞こえてくるような曲を目指しました。(2025.3)

●作品DATA
タイトル:擦 - satsu - 胡弓独奏のための
編成:胡弓独奏
演奏時間:約13分30秒
作曲:高橋久美子(Kumiko TAKAHASHI)2025年
初演:2025年3月15日 作曲家グループ<邦楽2010>音ト遊ブvol.2 抱絃楽器・弾×擦
   トーキョーコンサーツ・ラボ
初演者:木場大輔(Daisuke KIBA )
楽譜:擦 - satsu - 胡弓独奏のための( @Crossroads Publishing 2025)
協力:木場大輔

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