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【DL版】《オラショ考》「ぐるりよざ」— 声と三味線のための —(五線譜)
¥990
《オラショ考》ぐるりよざー声と三味線のためのー この曲は、今でもなお長崎県生月島で受け継がれている歌オラショ「ぐるりよざ」(16世紀頃スペインで歌われていた讃歌<O gloriosa Domina>が原曲とされている) を、もとに構成している。オラショとはラテン語のoratio(祈り)が訛ったものである。 16世紀後半にヨーロッパから日本に伝来したカトリック教は、その後、多くのキリシタン信徒を得たが、江戸時代に入って禁教令が敷かれやむなく棄教した者もいた。しかし一方では仏教を信仰していると見せかけ、隠れキリシタンとなって潜伏している者もいた。厳しい弾圧が続いた後、明治6年に禁教令が解かれたが、それにも拘わらず、江戸時代の秘教形態を固守し、カトリックに復帰することもなかった為、日本的で独特な土俗信仰となっていった。 この曲では、400年以上も前に外国の宣教師から教わったoratioが、長い年月をかけて、どのようにオラショに変化していったか(ラテン語、日本語の母音の引力?の違いによるものなのか、はたまた民謡等の影響もあるのか、、、。等)を実際に原曲と今現在歌われているオラショの節と言語を行き来しながら、またその枠から大きく飛躍させながら、比較、推測し作曲を試みました。 ◎作品DATA 《オラショ考》ぐるりよざ~声と三味線のための~ 作曲:高橋久美子 (2011) 編成:声・三味線 初演:2011/11/27/音のカタログVol.2/作曲家グループ<邦楽2010>コンサート 公園通りクラシックス 演奏者:きむら みか(声)・野澤徹也(三味線)
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【DL版】箏、十七絃、声のための「花の雲まに」(五線譜)
¥990
花の雲まに 〜謡曲『吉野天人』より〜 引用テキスト「吉野天人」より抜粋(観世小次郎作といわれている) 〽花の雲路をしるべにて。花の雲路をしるべにて。吉野の奥を尋ねん 〽なうなうあれなる人々は何事を仰せ候ぞ 〽げにげに花の友人は。他生の縁といひながら。我等も同じその心 所も山路の友なれや 〽見もせぬ人や花の友。見もせぬ人や花の友。 〽いつしか馴れて花衣の。袖触れて木のもとに。立ち寄りいざや眺めん。 〽不思議や虚空に音楽聞え。異香薫じて花降れり これ治まれる御代とかや 〽琵琶琴和琴笙篳篥。鉦鼓羯鼓や糸竹の。聲澄み渡る。春風の。 天つ少女の羽袖を返し。花に戯れ。舞ふとかや 〽霞もたなびく三吉野の。吉野の山櫻うつろうと見えしが。 又咲く花の。雲に乗り。又咲く花の。雲に乗りて行方も知らずぞ。なりにける ◎作品DATA -箏、十七絃、声のための- 花の雲まに〜謡曲『吉野天人』より〜 作曲:高橋久美子(2012) 委嘱:竹村雅歌弥 編成:箏(声)、十七絃(声) 初演:2012年5月12日 雅歌弥・雅萌 二人会 〜箏・三絃・十七絃〜 川西文化会館 コスモスホール 演奏:箏:竹村雅歌弥、十七絃:竹村雅萌、歌:中川輝美(メゾ・ソプラノ) (※原曲は箏と十七絃奏者による弾き歌いですが、初演は歌を独立したパートとした)
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【DL版】雪をんな(五線譜)
¥990
◎作品DATA 雪をんな Yuki-Onna 作曲:高橋久美子(2007) 編成:箏、十七絃 初演:2007/3/17 e-space garden(鹿児島市) 委嘱初演:TsuguKaji-KOTO (山本亜美・梶ヶ野亜生) youtube: https://youtu.be/wFMPrDn2CMQ?si=3c88V_EnTTOL9IcF
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【DL版】柳河〜声と笛のための〜(五線譜)
¥800
柳河〜声と笛のための〜(2024年改訂) 詩:北原白秋/作曲:高橋久美子 この曲は北原白秋の抒情小曲集「思ひ出」より「柳河」を、2002年に声と尺八のために書き、その後2024年に声と笛用に改訂したものです。 声の部分は基本はソロですが、2人の奏者によって適宜、分担しながら歌うことも可能です。 メゾソプラノ、あるいは1オクターブ下げてテノールの音域が相応しいですが、必要に応じて移調してください。また笛の部分をフルートなどの洋楽器で演奏しても面白いと思います。(作曲者) 改訂初演:2024年7月 青山恵子・高津佳二人コンサート 演奏:声:青山恵子・高津佳、笛:あかる潤 演奏時間:約7分