Crossroads Publishingは「邦楽器×五線譜」に特化した商品を販売するネットショップです。
主に《作曲家 高橋久美子》関連の楽譜、CDを取り扱っています。
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【DL版】己 - ki - 1.起(五線譜)スコア+パート譜
¥1,760
己 - ki - 1.起 「己 -ki -」は2019年に日本音楽集団創立55周年記念公演、第228回定期演奏会において委嘱初演されました。この曲は当時の団内作曲家との連作であり、各楽章を作曲家が担当しました。そして全体のタイトルは「己 -ki -」ですが楽章ごとの小タイトルは、それぞれの曲に即した「ki」の漢字があてられました。 1楽章は私の作品で「起」、2楽章は「輝」(相澤洋正)、3楽章「奇」(福嶋頼秀)、そして4楽章「希」(秋岸寛久)です。 確か、この記念公演の作曲家だけの初打ち合わせを渋谷の居酒屋でしたときに「己 -ki -」と決まってから、それぞれの小タイトルは秒?で各自が手を上げ発言し決まったと記憶しています。 さて、本日演奏される1楽章の「起」は、まさにこれから何かが始まる予感を意識して創作しました。冒頭は管楽器群による息の長いフレーズから始まりますが、その中で楽器ごとに異なる動機が生まれていきます。やがてそれらは共鳴し合い大きなうねりとなりまります。が、突然遮断され、その後に短いソロが付け加えられます。そして再び大きなうねりが押し寄せますがその波は次第に落ち着き静かに消えていきます。しかし消えたのではなく、前に進むために形を変えたのです。 実際はこのあと4楽章まで各作曲家の己(おのれ)、個性溢れる「- ki -」は続きます。「創立55周年記念CD BOX」に全楽章収録されていますので、よろしければ全体を通してお聴き頂ければ幸いです。 (日本音楽集団 第239回定期演奏会プログラムノートより) ◉作品DATA 己-ki-1楽章 起 作曲:高橋久美子(2019) 委嘱:日本音楽集団 編成:笛、龍笛、笙、篳篥、尺八2、三味線、琵琶、二十絃2、十七絃、打楽器2 演奏時間:約9分 初演:2019年9月7日 日本音楽集団 第228回定期演奏会 第一生命ホール 演奏:日本音楽集団 指揮:稲田康 笛:新保有生、龍笛:あかる潤、篳篥:三浦元則、笙:三浦はな 尺八1:原郷隆、田野村聡、尺八2:元永拓、大賀悠司、三味線:山崎千鶴子、琵琶:久保田晶子 二十絃1:熊沢栄利子、三宅礼子、二十絃2:桜井智永、伊藤麻衣子、 十七絃:久本桂子、丸岡映美、打楽器:多田恵子、盧慶順 CD:日本音楽集団 創立55周年記念CD BOXに収録(NYCC-13011) https://youtu.be/wNznPhhMkro?si=cOJKWaRQ7_9N3Fre
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【DL版】子どものための組曲(五線譜)スコア+パート
¥1,650
❖ 作品解説 子どもの宝箱の中は、不思議な驚きと喜びで満ち溢れている。他人からはガラクタに見えても本人にとって、 それはかけがえのない宝もの。組曲の一曲一曲がそんな宝物のピースとなるように願って、、。 Ⅰ とまらない時間…子どもは同じ動作の繰り返しの中でも、その時々に違った楽しみ方を見つける名人。 Ⅱ ねむい…ただねむい。理由はない。本当にねむいのである。 Ⅲ あそび…あれもこれも体験しながら自分にとって何が必要かを選ぶ作業の積み重ねで、おとなになってゆく。 音楽との出会いもそのひとつですね。 Ⅳ 小さなおくりもの~あしたに…小さな生命は、明日へとつながる大切なおくりもの。 ※ 子ども達にずっと歌い継いで欲しい名曲の1フレーズをⅠ~Ⅲ章にちりばめました。さぁ、なんの曲かわかり ますか? ❖作品データー 演奏時間:約15 分 初演:2016 年11 月19 日/日本音楽集団 第219 回 定期演奏会 第一生命ホール 委嘱:日本音楽集団 初演者:笛:遠藤悠紀/尺八:渡辺淳/三味線:山崎千鶴子/琵琶:藤高理恵子/ 二十絃箏:桜井智永/十七絃:丸岡映美/打楽器:島村聖香
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【DL版】面-omote- 5人の三味線奏者のための(五線譜)
¥1,540
能で用いられる面(おもて)は鬼神、老人、男、女、霊の五種に大別されるそうだ。 この曲では、あたかも5人の奏者が五種の能面をかけているかの如く、それぞれの演奏者のキャラクターと細棹、低音三味線、太棹による三味線そのものの音色の違いを大いに引き出した作品にしたいと思い創作を始めた。が、その過程で音楽的な背景(東西の音楽、古典〜現代など)も、1曲の中に提示することが出来たらもっと多面的に音楽を楽しめるのでは?と考え書き進めていった。また音出しにおいては、演奏者と意見を交換しながら三味線がより生きた響きとして伝わるかを追求しながら音作りを行った。さて皆様にはどうのように伝わるのでしょうか。 ●作品DATA 作曲:2015年 演奏時間:約11分 編成:細棹3、低音三味線1、義太夫三味線1 初演:2015年2月28日 津田ホール 日本音楽集団 第214回定期演奏会 創立50周年記念コンサートシリーズ『5人の作曲家、5つの新作』 演奏者:杵家 七三、簑田 司郎、簑田 弘大、穂積大志、山崎千鶴子 https://youtu.be/vLgqFhP3QMg?si=wJDJ9rpnxWqGymtk
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【DL版】「黒塚 - KUROZUKA -」(五線譜)スコア+パート譜付き
¥1,760
黒塚 -KUROZUKA- KUROZUKA for Japanese Instruments Orchestra 「安達原の鬼婆」と聞けば、旅人の生き血を吸い、肉を食らっていたといわれる身の毛もよだつような伝説がある。 が、能での「黒塚」(観世流は「安達原」)では、ただ恐ろしいだけの女ではなく、どこか悲哀が感じられる。ここでの「鬼」は孤独や悲しみ、そして生きるために犯してしまった業に苦しんだ末に「鬼」にならざるをえなかったわけで、宿を貸した山伏を最初から食らおうとは思っていない。むしろ自分が鬼だという秘密をあばかれた「怨」が焔となり、ヒトの心が鬼へと変わってしまったのだ。この「黒塚-KUROZUKA-」では、ともすれば鬼となりえるヒトの心の二面性を音で表現できたらと思う。 ◎作品DATA 黒塚 -KUROZUKA- 作曲:高橋久美子(2013) 委嘱:日本音楽集団 初演:2013年7月1日 日本音楽集団 第209回定期演奏会 現と異界のはさまで〜日本怪奇譚〜 津田ホール 演奏:指揮:稲田康 笛・能管:竹井誠、龍笛:あかる潤、尺八1:渡辺淳、田野村聡、尺八2:元永拓、 大賀悠司、三味線:穂積大志、琵琶:久保田晶子、箏1:桜井智永、佐藤里美、 箏2:久東寿子、前川美保子、十七絃:丸岡映美、岡山亮子 打楽器:盧慶順、山内利一
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【DL版】響もせば… <尺八・箏のための協奏曲>(五線譜)スコア+パート譜付き
¥1,760
尺八・箏のための協奏曲 「響もせば…」 この曲は邦楽器における様々な「響き」を模索しようと思い作曲しました。 1楽章は撥弦楽器による連打や短いフレーズの繰り返し、つまり点によって音を積み重ねた時の効果。2楽章では管楽器による長いフレーズ(線によって)を支えとした楽章であるとともに各楽器群ごとの響きの違いを提示。そして3楽章は、同一のフレーズ(ユニゾン)と、そこから解き放たれた時にどのように響くのか?など、いろいろと仕掛けはしてみたものの、果たして実際どのように響くのでしょうか…。 (日本音楽集団第207定演奏会、プログラムより) ◎作品DATA 尺八・箏のための協奏曲 「響もせば…」 作曲:高橋久美子(2012) 委嘱:日本音楽集団 初演:2012年11月20日 日本音楽集団第207定演奏会 気鋭のソリストと共に 演奏:指揮:苫米地英一 尺八独奏:藤原道山、箏独奏:市川慎 笛:あかる潤、尺八1:原郷隆、大賀悠司、尺八2:元永拓、田野村聡 三味線:山崎千鶴子、箕田弘大、琵琶:久保田晶子、藤高理恵子 箏1:熊沢栄利子、城ヶ崎美保、箏2:桜井智永、伊藤麻衣子 十七絃:佐藤里美、久本桂子、打楽器:黒坂昇、盧慶順
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【DL版】 箏協奏曲「挿頭花」(五線譜)スコア+パート譜付き
¥1,650
箏協奏曲~挿頭花ーかざしー 「糸」だけによるアンサンブル曲に挑戦したいと思った。そう、箏や三味線、そして琵琶など の、、。が、その個々の音はヴァイオリン等のように弓でひかない限り、持続されることなく 発絃されてすぐに減衰してしまう。そこで、この発絃された時のアタック音をひとつの点とし て、異なる糸群の楽器の響き(うねり)で、その点と点を繋いではゆけないものか。と思った。 と同時に、独奏箏と糸群の響の違いも明確に表示したいと思った。 「挿頭花̶かざしー」とは行事や祭の際に髪や冠に挿す花飾りのことで、絹糸で作られたもの もあるという。 そして最後にひとつ付け加えるとすれば、本日のステージ上をご覧頂きたい。挿頭花の似合 う?女性のみの番組である。「糸の力」もさることながらいわゆる「女子パワー」もお楽しみ 頂きたい。 (日本音楽集団206回定期演奏会 プログラムより) ◎作品DATA 箏協奏曲~ 挿頭花ーかざしー 作曲:高橋久美子(2012) 編成:箏協奏曲(箏ソロ、箏1、2、十七絃、三味線、琵琶) 委嘱:日本音楽集団 初演:2012/3/4 日本音楽集団206回定期演奏会「孤と群~協奏曲特集~」津田ホール 演奏: 独奏箏:桜井智永 三味線:山崎千鶴子、守啓伊子/琵琶:久保田晶子、藤高理恵子、 箏1:田村法子、伊藤麻衣子/箏2:久本桂子、三宅礼子 十七絃:城ヶ崎美保、佐藤里美
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【DL版】鉄輪 〜和楽器オーケストラのための〜(五線譜)スコア+パート譜付き
¥1,760
鉄輪 ー和楽器オーケストラのためのー 能の「鉄輪」は、夫に捨てられた女が恨みを晴らすべく、夜ごと丑の刻参りを重ねると、ついには赤い衣を着て顔には丹を塗り、火を燃した鉄輪を頭に戴いた鬼となり、後妻と夫をとり殺そうとするのだが、陰陽師・安倍晴明の祈祷により呼び出された神々に阻まれて「まずこの度は帰るべし」と言い残して姿を消すというストーリだ。 能では、たとえ怨霊となったとしても、最後には成仏し消え失せるというのが常ではあるが、この鉄輪では「時節をまつべしや(また来るぞ)」というところに、女の執念の深さ、そしてだからこそ悲しみのようなものを感じざるをえない。 この世界観を和楽器オーケストラによって表現できないものか?と考えたのである。能管や尺八等の管楽器は、嫉妬に狂う女の叫びを、また箏、三味線等の糸の絡みは、それゆえの心の葛藤を、そして打楽器はそれぞれの感情を操り、時にはあしらうのである。 さて、この和楽器オーケストラによる「鉄輪」での結末や如何に? 注)能管の一部に一噌流ノットを引用した。 (第202回日本音楽集団定期演奏会プログラムノートより) ◎作品DATA 鉄輪 ー和楽器オーケストラのためのー 作曲:高橋久美子(2011) 編成:笛、能管、尺八2、三味線、琵琶、箏2、十七絃、打楽器2 委嘱:日本音楽集団 初演:2011年1月26日、日本音楽集団、第202回 定期演奏会ー創造の発展的継承 津田ホール 演奏:指揮:稲田康 笛:松尾慧(助演)、能管:竹井誠 尺八1:藤崎重康、阪口夕山、尺八2:元永拓、大賀悠司 三味線:守啓伊子、琵琶:藤高理恵子 箏1:桜井智永、伊藤麻衣子、箏2:佐藤里美、久本桂子 十七絃:宮越圭子、丸岡映美 打楽器:望月太喜之丞、島村聖香
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【DL版】箏四重奏曲「みみらくの島」(五線譜)スコア+パート譜付き
¥1,210
箏四重奏曲 みみらくの島 「五島列島の三井楽(ミミラク)の島へ行けば、亡き人の顔を見ることが出来る」という伝承があり、それは万葉集や蜻蛉日記にも詠まれている。 かつての三井楽は遣唐使の日本における最後の寄港地であり、交通上の要地であった。と同時に遣唐使の生死の境を定め多くの人々の冥土への旅立ちの場所でもあった。すなわち、この地では誰もが神仏の加護にすがるほか術はなく、生への蘇りを切望し、また死霊の冥福を願ったのである。 このようなことから、生者と死者の行き交う場所とされたのが「みみらくの島」である。 この箏四重奏曲「みみらくの島」では演奏者に響き(魂)を伝え合う役割を担わせ、それぞれの旋律が絶え間なく交差し、時には一体化しながら、あの世ともこの世とも言えない第二の世界「みみらくの島」がステージ上で展開されればと願っている。 ◎作品DATA 箏四重奏曲「みみらくの島」 作曲:高橋久美子(2009) 委嘱:日本音楽集団 演奏:箏Ⅰ:桜井智永、箏Ⅱ:田村法子、箏3:久本桂子、十七絃:城ヶ崎美保 編成:箏3、十七絃 演奏時間:約14分 初演:2009年9月8日:日本音楽集団第196回定期演奏会「邦楽器アンサンブルの展望Ⅱ 津田ホール https://youtu.be/dUSyd-9rvF0?si=zuPe7uoWRUerS9eh (2024年/第242回定期演奏会)
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【DL版】《あわい》 〜三味線・二十五絃箏のための〜(五線譜)
¥990
《あわい》~三味線・二十五絃箏のための 「あわい」とは「間(あいだ)」の意味で、それは物と物であったり、時間や人の間、そして色などの取り合わせのことを言います。どうしても「間」というのは、その空間のみをさすもののようにとらわれがちですが「間」をつくるためには、必ず二つの対象となるものの存在が必要となります。この曲では、三味線と二十五絃箏が寄り添いながら同じ音形、歩幅で進行して行く所、また、全く異なるフレーズや拍子で相反しながらも同時進行する所など、いろいろ工夫しながら様々な色合いの「あわい」を感じて頂けたらと思い作曲しました。 ◎作品DATA 《あわい》~三味線・二十五絃箏のための 作曲:高橋久美子(2012) 編成:三味線・二十五絃箏 初演:2012/11/29/日暮里サニーホール コンサートサロン 音のカタログVol.3、作曲家グループ<邦楽2010>コンサート 演奏:三味線:野澤徹也、二十五絃箏:荒井美帆
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【DL版】《オラショ考》「ぐるりよざ」— 声と三味線のための —(五線譜)
¥990
《オラショ考》ぐるりよざー声と三味線のためのー この曲は、今でもなお長崎県生月島で受け継がれている歌オラショ「ぐるりよざ」(16世紀頃スペインで歌われていた讃歌<O gloriosa Domina>が原曲とされている) を、もとに構成している。オラショとはラテン語のoratio(祈り)が訛ったものである。 16世紀後半にヨーロッパから日本に伝来したカトリック教は、その後、多くのキリシタン信徒を得たが、江戸時代に入って禁教令が敷かれやむなく棄教した者もいた。しかし一方では仏教を信仰していると見せかけ、隠れキリシタンとなって潜伏している者もいた。厳しい弾圧が続いた後、明治6年に禁教令が解かれたが、それにも拘わらず、江戸時代の秘教形態を固守し、カトリックに復帰することもなかった為、日本的で独特な土俗信仰となっていった。 この曲では、400年以上も前に外国の宣教師から教わったoratioが、長い年月をかけて、どのようにオラショに変化していったか(ラテン語、日本語の母音の引力?の違いによるものなのか、はたまた民謡等の影響もあるのか、、、。等)を実際に原曲と今現在歌われているオラショの節と言語を行き来しながら、またその枠から大きく飛躍させながら、比較、推測し作曲を試みました。 ◎作品DATA 《オラショ考》ぐるりよざ~声と三味線のための~ 作曲:高橋久美子 (2011) 編成:声・三味線 初演:2011/11/27/音のカタログVol.2/作曲家グループ<邦楽2010>コンサート 公園通りクラシックス 演奏者:きむら みか(声)・野澤徹也(三味線)
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【DL版】その道の先に〜独奏尺八のための〜(五線譜)
¥990
その道の先に〜独奏尺八のための〜 和歌山県といえば多くの人が「熊野古道」を思い浮かべると思います。 古より熊野本宮に参詣する道として今に繋がっています。 「道」は、人や車が行き交う所であったり、物の道理や神仏の教えなど、その意味合いは様々です。が、全てに共通していえることは、道は先に進むためのものです。今を生きる私達がそれぞれの道を切り開き、その先に明るい未来が開かれるように願いを込めて作曲しました。 ◉作品DATA その道の先に〜独奏尺八のための〜 作曲:高橋久美子(2021) 編成:尺八独奏 演奏時間:約7分40秒 委嘱:第36回国民文化祭、第21回全国障害者芸術・文化祭 田辺市実行委員会 (全国邦楽合奏フェスティバル) 初演: 2021年11月7日 紀南文化会館大ホール 全国邦楽合奏コンサート 演奏:辻本好美
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【DL版】巡-MEGURI-(五線譜)スコア+パート譜付き
¥1,210
巡-MEGURI- 作品解説 どんな些細なことでも「巡り合う」ことの全てに「縁」があると思っています。 そしていただいた縁は巡り巡って、さらに太く強くなって、また繋げていくものと考えています。 人と人との出会いも、生命そのものも、、。そして私と音楽との出会いもそうありたいと願っています。 この「巡-MEGURI-」は箏3パートと十七絃という編成ですが、2つの箏パートはいわゆる西洋音楽のドレミを順番に並べた音階で調絃しています。残りの1パートは箏の古典的な調子、平調子を基本にし、それを展開させた調絃にしました。同じ曲の中で西洋的なハーモニーと日本的な旋律が巡り合い交差することによって、どんな響きが生まれるのでしょうか?またシンコペーションなどの西洋的なリズムの中に、古典的な奏法(スクイや押し等)を掛け合わせることの効果も試みました。 楽曲全体の構想については「生命」をイメージしました。誕生、出会い、そしていつかは別れなければならないこと、そして再び出会えることも。 ◎作品DATA 作曲:2018年 演奏時間:約12分 委嘱:第59回 森の会 実行委員会 初演:2018年6月7日【森の会】第59回定期演奏会/浅草公会堂 ◎初演者 I 箏:野田 美香、服部 惠美子、関 もなみ、吉原 佐知子、大嶋 礼子 Ⅱ箏:久松 彩子、金子 さやか、新井 智恵、石田 真奈美、鳥越 菜々子 Ⅲ箏:三宅 礼子、堀 歌夕希、吉永 真奈、安嶋 三保子、江原 優美香 十七絃:野口 悦子、後藤 幹子、渡部 祐子、鈴木 麻衣
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【DL版】「青龍」一面の箏と三面の十七絃の為の(五線譜)
¥1,100
「青龍」一面の箏と三面の十七絃箏の為の 天の四方の方角を司るという神獣のひとつに「青龍」があり、四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)にはそれぞれ司る方角、季節、そして象徴する色があり、それは宇宙に存在するありとあらゆる事象に影響を及ぼしていると言われている。 「青龍」は東、春そして青を意味している。 この曲では、四面の箏(龍)が、冒頭は地を這いつくばるように絡み合うところから始まりますが、やがて天高く飛び交うようなイメージをもって作曲をしました。 ◎作品DATA 青龍<一面の箏と三面の十七絃箏の為の> 作曲:高橋久美子(2006) 編成:箏1、十七絃箏3 初演:2007/1/29 牧野由多可賞作曲コンクール/紀尾井小ホール 演奏者:池上眞吾、帯名久仁子、松井美千子、森千恵子
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【DL版】箏、十七絃、声のための「花の雲まに」(五線譜)
¥990
花の雲まに 〜謡曲『吉野天人』より〜 引用テキスト「吉野天人」より抜粋(観世小次郎作といわれている) 〽花の雲路をしるべにて。花の雲路をしるべにて。吉野の奥を尋ねん 〽なうなうあれなる人々は何事を仰せ候ぞ 〽げにげに花の友人は。他生の縁といひながら。我等も同じその心 所も山路の友なれや 〽見もせぬ人や花の友。見もせぬ人や花の友。 〽いつしか馴れて花衣の。袖触れて木のもとに。立ち寄りいざや眺めん。 〽不思議や虚空に音楽聞え。異香薫じて花降れり これ治まれる御代とかや 〽琵琶琴和琴笙篳篥。鉦鼓羯鼓や糸竹の。聲澄み渡る。春風の。 天つ少女の羽袖を返し。花に戯れ。舞ふとかや 〽霞もたなびく三吉野の。吉野の山櫻うつろうと見えしが。 又咲く花の。雲に乗り。又咲く花の。雲に乗りて行方も知らずぞ。なりにける ◎作品DATA -箏、十七絃、声のための- 花の雲まに〜謡曲『吉野天人』より〜 作曲:高橋久美子(2012) 委嘱:竹村雅歌弥 編成:箏(声)、十七絃(声) 初演:2012年5月12日 雅歌弥・雅萌 二人会 〜箏・三絃・十七絃〜 川西文化会館 コスモスホール 演奏:箏:竹村雅歌弥、十七絃:竹村雅萌、歌:中川輝美(メゾ・ソプラノ) (※原曲は箏と十七絃奏者による弾き歌いですが、初演は歌を独立したパートとした)
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【DL版】七座星(ななますのほし)(五線譜)
¥1,430
七座星(ななますのほし) ー和ネットⅦ結成記念委嘱作品ー 七座星は北斗七星の別称であり、ご存知の通り北の空にひしゃく形にならんでいる恒星のことです。この曲は、演奏者7名(箏、尺八4、打楽器2)の従来の邦楽器の編成にはあまりない組み合わせですが、だからこそ、それぞれが輝きながらも協調し合い、さらにひとつの大きな光りを放てればと思いました。したがって個々の音色はもちろんのこと、ハーモニー、そしてリズムを楽しむ所等、ふんだんに織り込んでみました。また冒頭はユニゾン(同じメロディーを複数で奏する)で始まりますが、これは邦楽器ならでの風圧を意識して創りました。 北天に輝く星に届くよう願って…。 ◎作品DATA 七座星(ななますのほし) 作曲:高橋久美子(2010) 編成:箏、尺八4、打楽器2 演奏時間:約8分30秒 委嘱:和ネットⅦ 初演:2010年2月7日 徳島県阿南市情報文化センター・コスモホール エンジョイ邦楽「もっともっと和!」 演奏:〈箏〉藤本玲、〈尺〉山本観山、森佳久山、田中隆文、麻植武志 〈打〉伊藤美好、伊藤憲夫 、〈指〉高橋久美子
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【DL版】改訂「織 」〜箏と伽倻琴のための〜(五線譜)
¥990
「織」改訂 〜箏と伽耶琴のための〜 箏と伽耶琴の各々の楽器の特性と異なる奏法を活かしながら、2つの糸と糸が互いに寄り添い合い織りをなした作品を創りたいと思いました。 箏と伽耶琴の奏法の大きな違いは、琴は爪を付け、伽耶琴は付けずに指で演奏することです。したがって実際には弾かない方の手、左手の使い方も異なります。冒頭は、ひとつの旋律を箏と伽耶琴でフレーズごとに分担して演奏することで、それぞれの音色と奏法の違いを提示し、次には旋律と伴奏の役割を互いに受け持つことで二つの楽器から生まれるハーモニーを楽しみます。その後の独奏では、個々の古典的な世界が展開され、再び二つの楽器が対話し協調し合いながらクライマックスとなります。 箏と伽耶琴、日本と韓国が互いの声に耳を傾け織りなす音の世界をお楽しみください。 ※同年2016年に作曲された「織」の改訂ではありますがが、特に大きな変更はなく、それぞれの楽器のソロ部分を増やし曲の長さとして2分程長いのがこの改訂版です。バージョン違いの位置づけとなりますので、演奏の場面に応じて使い分けてください。 ◉作品DATA 「織」改訂 〜箏と伽耶琴のための〜 作曲:高橋久美子(2016年) 委嘱:Jocelyn Clark 編成:箏、伽耶琴 演奏時間:約10分30秒 改訂初演:2016年11月9日 Daejeon Arts Center 演奏:箏:丸田美紀、伽耶琴:Jocelyn Clark
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【DL版】織 〜箏と伽倻琴のための〜(五線譜)
¥990
織 〜箏と伽耶琴のための〜 箏と伽耶琴の各々の楽器の特性と異なる奏法を活かしながら、2つの糸と糸が互いに寄り添い合い織りをなした作品を創りたいと思いました。 箏と伽耶琴の奏法の大きな違いは、琴は爪を付け、伽耶琴は付けずに指で演奏することです。したがって実際には弾かない方の手、左手の使い方も異なります。冒頭は、ひとつの旋律を箏と伽耶琴でフレーズごとに分担して演奏することで、それぞれの音色と奏法の違いを提示し、次には旋律と伴奏の役割を互いに受け持つことで二つの楽器から生まれるハーモニーを楽しみます。その後の独奏では、個々の古典的な世界が展開され、再び二つの楽器が対話し協調し合いながらクライマックスとなります。 箏と伽耶琴、日本と韓国が互いの声に耳を傾け織りなす音の世界をお楽しみください。 ◉作品DATA 「織」箏と伽耶琴のための(2016) 作曲:高橋久美子(2016年) 委嘱:Jocelyn Clark 編成:箏、伽耶琴 演奏時間:約8分30秒 初演:2016年9月8日 Daejeon Arts Center 演奏:箏:丸田美紀、伽耶琴:Jocelyn Clark
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【DL版】箏協奏曲「耀— かがよひ ー」(五線譜)
¥1,320
箏協奏曲「耀—かがよひー」 昨年3月11日、東日本大震災では多くの方が被災され、一年近く経った今でも、まだまだ復興へ歩み始めたばかりです。 震災後、深海さとみ氏より、このリサイタルの委嘱のお話を頂き「鎮魂、そして希望につながる曲を。」とのことでした。「復興」は、一人の力では、とうてい成し得ることはできません。皆の思いをひとつに束ねることで、大きな力へ変えてゆくことが必要です。 この「耀—かがよひー」は、箏協奏曲ではありますが、独奏箏はもちろんのこと、その他のパートも重要な役割を担っていて、各パートが寄り添い支え合い、そしてそれが大きなうねりとなり響き合うように創りました。 一楽章は<魂>、二楽章は<結>、三楽章は<甦>です。 また、今回「深海さとみ箏・三絃リサイタルー古典を現代にー」は10回目の節目を迎えるそうです。深海氏の指導のもと、深海邦楽会の皆さんの力をさらに集結し、20回、30回と続いていきますようにとの願いも込めて作曲しました。 (2012年2月25日:深海さとみ箏・三絃リサイタルー古典を現代にVol.10プログラムノートより) ◎作品DATA 作曲:高橋久美子(2011) 編成:箏独奏、箏2、三絃、十七絃 委嘱:深海さとみ 初演:2012年2月25日(国立劇場小劇場) 深海さとみ箏・三絃リサイタルー古典を現代にVol.10 演奏:箏独奏:深海さとみ 箏1:轟美穂、柴田つぐみ、黒川真理、安嶋美保子 箏2:後藤幹子、竹内聖、石田真奈美、名倉叶恵 三絃:毛塚珠子、深海あいみ
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【DL版】「黒髪」によせて ~三絃と声のための~(五線譜)
¥990
●「黒髪」によせて〜三絃と声のための〜 地唄の代表曲のひとつともいわれる「黒髪」は、恋しい人に捨てられた女のわびしさを唄った曲として有名ですが、この曲では古典と現代音楽の要素、そのスタイルの相違を提示することで、刻々と変化する「女の情念」にリンクさせたいと思いました。 歌詞においては、中盤は湖出市十郎による原曲を離れますが、母音のみで<泣き><嘆き><怒り><哀しみ>の心情を表現し、後半「手事(器楽部分)」は、省略された「愚痴な女子の心も知らず しんと更けたる鐘の声」の歌詞を音楽のみで奏でます。そして最後の三絃によるハジキ(指で)を伴ったアルペジオ(分散和音)は、窓の外にしんしんと降り積る雪と流れ落ちる涙を重ね合わせました。 ●作品DATA タイトル:黒髪によせて 〜三絃と声のための〜 作曲:高橋久美子(2015) 編成:三絃・声 演奏時間:約13分 初演:深海さとみ箏・三絃リサイタル 2015/12/24 王子ホール 〜女流作曲家による全ソロ新作〜 委嘱初演:深海さとみ
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【DL版】改訂 箏・声のための「梓弓」(五線譜)
¥990
改訂 箏・声のための 梓 弓-ADUSAYUMI- 謡曲『葵上』より <解説> 謡曲「葵上」は、光源氏の正妻、葵上が物の怪に悩まされるので、梓弓の音で霊を呼ぶ「梓の法」の名手、照日の巫女にその正体を占わせると、源氏の愛人であった六条御息所の霊が現れ、源氏の愛を失った恨みを語り、葵上を連れ去ろうとした。そこでさらに行者、横川小聖を呼び祈祷すると、怨霊は鬼女の姿となって現れ、なおも葵上をとり殺そうとするが、ついには行者に切り伏せられて、心和らげて成仏したというストーリーである。源氏を愛するが故に、その嫉妬は恨みとなり、また鬼にまでなってしまうところが、なんとも切ないのである。 この曲では、御息所と照日の巫女(女vs女)、御息所と行者(鬼vs行者)のバトルもさることながら、曲全体を支配する「女の悲しみ」をまず表現したいと思った。さらに「声」をつかうことで。それぞれのキャラクターを明確に描けたらと思う。 調絃は平調子からはじまり。女の心境とともに転調を重ね無調となり、そして最後には、また平調子に戻っていく。(作曲者) ●作品DATA 改訂 箏・声のための 梓 弓-ADUSAYUMI- 謡曲『葵上』より 作曲:高橋久美子(2010年作曲、2011年改訂) 編成:箏・声 改訂委嘱:深海さとみ (この作品は2010年7月、第27回邦楽器による「名曲鑑賞会」において尾崎宗昌氏により委嘱初演された。初演時は箏・声(深海さとみ氏)と尺八(藤原道山氏)のための楽曲であったが、今回、深海さとみ氏の独奏として改訂した。ー「深海さとみ箏リサイタルー古典を現代にⅪ」プログラムより) 改訂初演:2011年1月23日(津田ホール)深海さとみ 箏リサイタル―古典を現代にIX― 演奏:箏・声=深海さとみ
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【DL版】遷-SEN- 雅楽器小アンサンブルのための1(五線譜)
¥990
遷-SEN- 雅楽器小アンサンブルのための1 雅楽で最もポピュラーな曲といえば「越天楽」が挙げられますが、この曲の編成 は?といえば管、弦、打楽器と大編成でその重厚な音に圧倒されます。では皆さんは 個々の楽器の音や、その楽器のためだけに書かれた曲を聞いたことがありますか?こ の遷-SEN-では雅楽器の小アンサンブル(笙、篳篥、龍笛)の可能性を追求します。 さてどんな響がするのでしょうか。 ◉作品DATA タイトル:遷 -SEN- 作曲:高橋久美子(2018) 編成:笙、篳篥、龍笛 演奏時間:約11分30秒 初演:2018年8月31日 洗足音楽大学、シルバーマウンテン 作曲家4団体によるコンサート「夏の終わり」 演奏者:(笙)石川高、(篳篥)中村仁美、(龍笛)角田眞美 https://youtu.be/dy-e_0-VmaM?si=mvh2yAyyBiJxB7sI
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【DL版】界-KAI- 雅楽器 小アンサンブルのための2(五線譜)
¥990
界-KAI- 雅楽器 小アンサンブルのための2 雅楽で最もポピュラーな曲といえば「越天楽」が挙げられますが、この曲の編成は?といえば管、弦、打楽器と大編成でその重厚な音に圧倒されます。ところが個々の音色、響きはどうか?というと各楽器が互いに共鳴しあって独特な効果をもたらす部分もありますが、音と音とがマスクされてしまう部分も実際にはあって、それぞれの音をすべて聴き取り「個」としての音を楽しむのは難しいと私は感じています。 最近、雅楽器の演奏者との交流も増え、各々の楽器の豊かな音色はもちろんのこと、洋楽器や邦楽器と同じように各演奏者によっても音色が様々であるということを遅ればせながら知りました。そこで試みとして雅楽器 小アンサンブルのための曲を書いてみようと考え、今回はその2で(1は笙、篳篥、龍笛の管楽器)、楽琵琶、楽箏の可能性を追求しようと思いました。 界(かい)にはたくさんの意味が含まれています。存在するすべてのものには必ず「さかい」があります。その界(さかい)があるということは、逆の視点から見れば「個」があるということです。 さて今回の楽琵琶と楽箏の弦楽器による小アンサンブルはどんな響きがするのでしょうか。 (作曲家グループ<邦楽2010>コンサート「音のカタログvol.8」プログラムより) 作品DATA 界-KAI- 雅楽器 小アンサンブルのための2 作曲:高橋久美子(2018) 編成:楽琵琶、楽箏 演奏時間:約11分 初演:2018年12月3日 杉並公会堂 小ホール 作曲家グループ<邦楽2010>コンサート音のカタログvol.8 演奏:楽琵琶:中村かほる/楽箏:野田美香 https://youtu.be/DJ-mQz4zQHE?si=GutUwZSjLxfYXEAx
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【DL版】低二十五絃箏ソロのための「三つの涙」(五線譜)
¥990
●曲について この「三つの涙」はドイツのトレンドゥーラ伝説に登場の、父クルコを長とする巨人族の三姉妹の悲劇がもととなっています。父の死後、キリスト教に改宗し、妹トレンドゥーラの迫害から毎夜泣き暮らした為に目の見えなくなってしまったブラマ。そんな姉ブラマを気遣って世話をしていたことが、妹トレンドゥーラの逆麟にふれ、締め殺されてしまうザバ。かたくなに改宗を拒み、豪雨と天の怒りを沈める為に村人によって生贄にされ、ついには稲妻に直撃されて死んでしまうトレンドゥーラ。 この曲は父「クルコの死」から初まって、3人のそれぞれの悲しみが順をおって綴られています。 ●作品DATA 作曲:高橋久美子(2009年) 委嘱初演:田中静子 編成:低二十五絃箏 独奏(約14分30秒) 初演:2009/6/2松本市音楽文化ホール(小ホール)ことえり箏・コンサート
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【DL版】二十五絃箏と女声のための「あおひとくさ」(五線譜)
¥990
●曲について 古事記に、人は「うつしき青人草(あおひとくさ)」とある。 「うつしき」は「現実の」という意味で、「青人草」は人が草の如く、地上に萌えいで成長し、子孫を残し増えていくこと を表すのだそうだ。「音」も同様で、ひとつの音が発音され、増えていき互いに響き合うことでフレーズや和音を形成し 「音楽」となるのである。また、この曲では声を使用しているが、歌ではなく、声も音の一部として捉えている為、歌詞を 伴わない。と、同時に人間が、まさに生まれた瞬間に初めて発する音(赤ちゃんの泣き声)、そして、その声に反応し深い 愛情とともに我が子をあやす母親の声もイメージのひとつとして創作した。 ●作品DATA あおひとくさ~二十五絃箏と女声のための~ 作曲:高橋久美子(2010) 編成:声・二十五絃箏 委嘱初演:田中静子 初演:2010年 田中静子ジョイントコンサート