Crossroads Publishingは「邦楽器×五線譜」に特化した商品を販売するネットショップです。
主に《作曲家 高橋久美子》関連の楽譜、CDを取り扱っています。
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【DL版】射映〜尺八6重奏のための(五線譜スコア+パート)
¥1,200
射映〜尺八6重奏のための〜 この尺八6重奏は、各パート全て異なる管(一尺四寸、一尺六寸、一尺八寸、二尺、二尺一寸、二尺三寸)による編成です。曲はいくつかのセクションに分かれていて、各セクションの目的ごとに名前をつけました。たとえば冒頭では「異なる管の同音から同孔音へ」と書きましたが、簡単に説明すれば一尺八寸管の筒音の「ロ」の音はドレミの音階でいえば「レ=D」の高さです。が、一尺六寸の「ロ」の音は「ミ=E 」の高さで「レ=D」の音を得るには「ロツレチハ」の指孔の中の「ハ」を押さえなくてはいけません。尺八を演奏される方ならごく当たり前のことで、とりたてて説明することではないのですが、この曲では、同じ音を異なる管で演奏するのが目的なのではなく、まずそれを提示してから各管の同孔音に移行した時、当然すべての管の音が違う音となるわけですが、そうすることによって「ロ」には「ロ」の、「ツ」には「ツ」のキャラクターが明確に浮き上がってくるのでは?という試みがまず一番にありました。その他のセクションでもいささかマニアック?とも思える試みをちりばめました。 さて「射映」についてですが「 同じ対象が色々な方向や角度から見ることによって、異なる姿を現す」という意味だそうです。今回の「尺八」の試みと少しリンクするところを感じタイトルとしました。 (JSPN主催 第3回定期公演「伝統尺八と革新尺八」プログラムノートより) ◉作品DATA 射映~尺八6重奏のための 作曲:高橋久美子(2022) 委嘱:日本尺八演奏家ネットワーク(JSPN) 編成:尺八6重奏 初演:2022年12月8日 北とぴあ・つつじホール JSPN主催 第3回定期公演「伝統尺八と革新尺八」 演奏:尺八1(1.4寸/F♯管)坂田梁山、素川欣也、田辺恵山、長谷川将山 尺八2(1.6寸/E管)石垣征山、田辺頌山、松本宏平、中島孔山 尺八3(1.8寸/D管)小濱明人、菅原久仁義、関一郎、元永拓 尺八4(2.0寸/C管)小湊昭尚、竹井誠、田野村聡、米谷和修 尺八5(2.1寸/H管)風間禅寿、田嶋謙一、田辺洌山 尺八6(2.3寸/A管)岩田卓也、大賀悠司、大山貴善
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【DL版】笠岡の風にのって<箏独奏>(五線譜)
¥990
●曲について 笠岡諸島は岡山県の笠岡市沖の瀬戸内海の中部に位置していて、大小31もの島があるそうです。その中で有人なのは高島、白石島、北木島、大飛島、小飛島、真鍋島、六島の7島です。これらの島に伝わる島唄は類似しているところも多くありますが、それぞれの島ならではの魅力的な節回しがあります。 「笠岡の風にのって〜島から島へ〜」ではそんな魅力的な節回しを活かしながら、本土に近い順に高島、白石島、北木島、飛島、真鍋島、六島とメドレー形式で編曲しました。各島の唄を繋げることによって、また最終章に「笠岡の風にのって」の創作部分を付け加えることで、まるで笠岡の風にのって豊かな自然に満ち溢れた島々を巡り、そしてそこで暮らす人々とも心で繋がれるような、そんな曲を目指しました。 ●作品DATA 編成:箏独奏 演奏時間:約12分30秒 原曲:笠岡諸島の島唄 高島盆踊音頭くどき〜白石踊音頭〜北木島大割石切唄〜真鍋島盆踊り〜飛島 ようこ節〜六島 ションガエ節 編・作曲:高橋久美子(2024年) 参考PC音源:https://youtu.be/qxyv7fiJ240?si=nDaaRSgoooT8C3d1
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【DL版】擦 -satsu- 胡弓独奏のための (五線譜)
¥990
「作曲にあたって」 「胡弓」は日本独自の擦弦楽器(弓で絃を擦って奏される)ですが、その起源は諸説あり定かではありません。 少なくとも江戸時代の初期には当道座の盲人演奏者によって奏されていました。やがて「三曲合奏」といって箏、三味線とともに盛んに演奏されるようになりましたが、江戸末期〜明治時代になって胡弓の代わりに尺八が用いられることが多くなり、今日では「三曲合奏」と言えば箏、三味線、尺八によるものが一般的になっています。 そんな背景をもつ胡弓ですが、その魅力は無限大です。たとえば音色についてです。その音色に大きく影響しているのが弓で、馬の尻尾が使われていますが、それは世界の擦弦楽器で考えるとそう珍しいことではありません。その張り方と扱い方にあると思います。ヴァイオリンの弓のようにピンと張らずに少し緩めに張ってあって、さらに右指でその張力を調節しながら絃(絹糸)を擦るのです。このようにすることで複雑な響きを得ることができます。また3本の絃はヴァイオリンのように弓の角度を変えて擦るのではなく、胴(胡弓本体)を動かすことで奏されます。それら全てを総動員して胡弓の唯一無二な響きがあるのだと考えます。 さて、胡弓は三曲合奏、文楽や歌舞伎、そして民謡などと結びついて発展してきたものの、まだまだ胡弓にスポットをあてた楽曲は少ないという現状です。ならば「トライ!」ということで、初めて胡弓の独奏曲を書きました。何かを描写したりストーリー性や特定のテーマを持たせるということはあえてせず、とにかく色々な「擦る音」が、あちこちから純粋に聞こえてくるような曲を目指しました。(2025.3) ●作品DATA タイトル:擦 - satsu - 胡弓独奏のための 編成:胡弓独奏 演奏時間:約13分30秒 作曲:高橋久美子(Kumiko TAKAHASHI)2025年 初演:2025年3月15日 作曲家グループ<邦楽2010>音ト遊ブvol.2 抱絃楽器・弾×擦 トーキョーコンサーツ・ラボ 初演者:木場大輔(Daisuke KIBA ) 楽譜:擦 - satsu - 胡弓独奏のための( @Crossroads Publishing 2025) 協力:木場大輔
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【DL版】パレストリーナ対位法による変容 「鶴の巣籠」(五線譜)
¥990
●作品DATA 編成:尺八二重奏 演奏時間:約12分 著:流祖 中尾都山 作曲:高橋久美子(2007) 委嘱:田辺洌山 初演:2007年11月9日 田辺洌山<尺八>東西古楽を探る「音のかけら〜音の記憶」 北とぴあ・つつじホール 初演者:田辺洌山、田辺頌山 ●解説 尺八で「鶴の巣籠」という名の同名異曲は数多い。どの曲も親鶴が子を育て別れるまでの喜びや悲しみをテーマにしていて、鶴の鳴き声や羽ばたき等を尺八の擬音的な奏法で表現豊かに描写しているのが特徴である。 ここでとりあげだ都山流「鶴の巣籠」は明治38年に流祖中尾都山によって作曲された「尺八重奏曲」である。(三段・砧地まであるが今回は二段まで使用)ならば、一つのパートを原曲から離れて、パレストリーナ様式といわれる対位法を用いて編曲したらどうなるのだろう?と思った。 パレストリーナはルネッサンス後期に宗教曲を多く残し「教会音楽の父」とよばれた音楽家である。果たして日本の古楽器「和楽器」である尺八の音色と、パレストリーナ様式の厳格な対位法との組み合わせはどのような響きとなって現代の私たちの耳に届くのであろうか?
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【DL版】化〈け〉- 二面の二十五絃箏の為の -(五線譜)
¥900
タイトル:化〈け〉- 二面の二十五絃箏の為の - この曲の後半には能の「船弁慶(観世小次郎作)のキリ(曲の終末部)で、五大明王の名を唱えた「祈り」の部分を引用している。海上において、亡んだ平家の悪霊に苦しめられた弁慶が、この「祈り」によって悪霊を追い払ったのである。 しかし、そもそも悪霊が船にとり憑くきっかけとなったのは「風が変わった」からである。 「船弁慶」に限らず、物事が良い方向、あるいは悪い方向に変化していく時には自分の意思を超えたところでの「風向き」に作用されることが多い。 そんなどうすることも出来ない「風」によって、何がが「化」していく状態を音楽で表現してみたいと思った。(作曲者) 作品DATA 委嘱:山本亜美、福永真由美 作曲:高橋久美子(2006) 編成:二十五絃箏 二重奏 初演:2006年4月 渡辺淳一文学館(札幌市) Duplus 25 山本亜美&福永真由美デュオ・コンサート 演奏者:山本亜美、福永真由美
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【DL版】柳河〜声と笛のための〜(五線譜)
¥800
柳河〜声と笛のための〜(2024年改訂) 詩:北原白秋/作曲:高橋久美子 この曲は北原白秋の抒情小曲集「思ひ出」より「柳河」を、2002年に声と尺八のために書き、その後2024年に声と笛用に改訂したものです。 声の部分は基本はソロですが、2人の奏者によって適宜、分担しながら歌うことも可能です。 メゾソプラノ、あるいは1オクターブ下げてテノールの音域が相応しいですが、必要に応じて移調してください。また笛の部分をフルートなどの洋楽器で演奏しても面白いと思います。(作曲者) 改訂初演:2024年7月 青山恵子・高津佳二人コンサート 演奏:声:青山恵子・高津佳、笛:あかる潤 演奏時間:約7分
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【楽譜】胡弓の手ほどき 胡弓譜と五線譜による練習曲
¥1,100
日本唯一の擦弦楽器でありながら、教則本や楽譜集などがほとんど流通していない「胡弓」の入門書。楽器や演奏に関する基本情報に加え、勘所やリズム・基本奏法の練習、初心者向けの曲を、胡弓譜と五線譜を並記して掲載。コンパクトながらも充実のテキストです。
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【DL版】月焦〜二十五絃箏と尺八のための〜(五線譜)
¥880
タイトル:月焦〜二十五絃箏と尺八のための〜 委嘱:茨木市音楽芸術協会 作曲:高橋久美子(2014) 演奏時間:約12分 初演:横山佳世子、三橋貴風 2014年11月30日 クリエイトセンター・センターホール 茨木市文化振興財団第177回公演/第17回音芸協コンサート 箏~横山佳世子 平成24年度文化庁芸術祭優秀賞受賞記念~ 編成:二十五絃箏、尺八 解説 様々な邦楽器の為に新しく創作された曲は今や数多くありますが、二十五絃箏と尺八の組み合わせの曲は、まだまだ多いとは言えません。 何故なら二十五絃箏は従来のお箏(十三絃)から、さらに表現の幅と新たな可能性を拡げるために改良され、今から23年程前に誕生した新しい楽器だからです。 一方で尺八は、構造上は従来のスタイルを保ちながらも、驚くほど複雑で味わい深い音色と表現力を持っています。 この二つの楽器がそれぞれの音色を提示し互いに影響し合い、時には交わり合いながら一つの音楽を構築していくような曲を創作したいと考えていたら、ふとそれは「恋愛」に似ているように思えてきたのです。 恋慕の情が抑えられず切ないまでに思いを寄せる様は、月をも焦がすようであることから、この曲のタイトルを「月焦(げっしょう)」としました。 さて、どんな恋物語がお二人の奏でる音楽によって繰り広げられるでしょうか。 「2014年初演プログラムノートより」作曲:高橋久美子
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【DL版】ひころ〜(五線譜)尺八独奏曲2.7寸管
¥880
ひころ 宮城県南三陸町の入谷地区に伝わる打囃子の中に「ひころ」と名付けられたものがあり、この「ひころ」は「ひかり」という意味であることを、昨年の秋この土地を訪れた時に知る機会を得ました。仏教のうえで、光は智慧と結びつけられ私たちの迷いを打ち破る力をもっているのだそうです。迷いは闇の中にあります。この「ひころ」の曲では、光そのものをイメージして音楽にするのではなく、闇をとことん見つめその中に身を置くことで、その向こう側にきっとあるであろう光の音を模索したいという思いで書いてみました。二尺七寸(G管)で演奏されます。 (作曲:高橋久美子) 作品DATA タイトル:ひころ 委嘱:古屋輝夫 作曲:高橋久美子(2019) 演奏時間:約10分30秒 初演:2020年2月28日/古屋輝夫 尺八リサイタル ルーテル市谷センターホール 編成:尺八独奏(2尺7寸管) youtube:https://youtu.be/-C_Rd4dn8DI?si=pOnWMcm_bQ9NlhyV
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【楽譜】箏二重奏曲 紗綾 -Saya- (五線譜) A4判
¥1,100
絹織物の種類のひとつである紗綾は、最も基本的な織り方である平織りの地 に、斜めに織目を走らせた綾織りで文様を描いたものである。 この箏二重奏「紗綾」では、日本の古典的な調絃(五音音階)を1箏に、また いわゆる西洋音楽のひとつである短音階(七音音階)を2箏に配置し、それぞ れを単独に、また重なり合わせ同化させたり、対立させたりしながら様々にス タイルを変えていくことを念頭においた。またその色合いの変化と二人の演奏 者のそれぞれの個性とが相まって互いに作用し合うことによって織りなす、音 の世界がさらに表情豊かに展開されればと思う。 委嘱:砂崎知子 作曲:高橋久美子(2013) 演奏時間:約16分30秒 初演:2013年10月30日 王子ホール 砂崎知子箏リサイタル 復活―そして現在 箏1:砂崎知子/箏2:野坂操壽 https://youtu.be/j732WBVcA6U?si=q2J8b1DArby7WpxA
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【DL版】綴(つづれ)〜十七絃ソロの為の〜 (五線譜)
¥900
綴 〜十七絃ソロの為の〜 綴は以下の5つの小品からなっています。 Ⅰ 漂(つたよ)ふ Ⅱ 風(ふう) Ⅲ 染(そ)む Ⅳ 織(おり) Ⅴ 哭(ね) 5曲目の「哭(ね)」=「音(ね)」の語源は「声を発する」という意味です。 そこで私は「音(ね)」に限らずこの世の全ての現象は、様々な環境を経て形成され、また繰り返されることによって、新たな「声(生命、エネルギー、etc.)」が生まれると解釈しました。 この「綴(つづれ)」のI〜Ⅴの各曲は、幾つかの特徴あるモチーフで作られています。そして最後の「哭」には、今まで用いた全てのモチーフが、まるでメドレーかの様にちりばめられ、発生し、そしてひとつの「声」になるように構成しました。 【作品DATA】 作曲:2004年 初演:2005年10月10日 tsugumi-6 渋谷公園通りクラシックス 委嘱者:山本亜美
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【DL版】音のかたち・音の色〜二十五絃箏五重奏のための〜 (五線譜)
¥900
作品DATA タイトル:音のかたち・音の色〜二十五絃箏五重奏のための〜 委嘱:虹”KOU” 作曲:高橋久美子(作曲年2013年) 編成:二十五絃箏3、低二十五絃箏2 演奏時間: 約13分 初演:2013年5月23日ルーテル市ヶ谷センターホール 虹”KOU”二十五絃コンサート vol.3 虹”KOU”(花岡操聖、内藤美和、多田彩子、池杉恵理奈、本間貴士) CD(2023年):〜虹のかけはしとなって〜虹”KOU”(KOU-2011)に収録 参考動画 https://youtu.be/EZj_A0nh8tY
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【楽譜】光咲む刻 (ひかりえむとき)第4楽章 光〈-kou-〉~星とともに~ ―和楽器合奏のための― 3種(箏、十七絃/三絃/尺八)A4判 (種類の欄からお選びください。)
¥1,760
【楽譜】光咲む刻 (ひかりえむとき)第4楽章 光〈-kou-〉~星とともに~ ―和楽器合奏のための― 3種(三絃/尺八/箏・十七絃)A4判 (種類の欄からお選びください。) (この楽譜は4楽章のみです。2011年に作曲された光咲む刻3楽章に追加で作曲されたものです) ※尺八/三味線/箏・十七絃は種類の蘭よりお選びください 作曲:高橋久美子(2021年) 編成:尺2,箏2,17,三 演奏時間:6'15" 楽譜形態:スコア(五線譜)+尺八(都山形式)または、スコア(五線譜)+三味線(地歌形式) またはスコア(五線譜)+箏・十七絃(箏譜) 委 嘱:邦楽Music Aid実行委員会(麻植武志、竹村さつき、谷垣千鶴、名村茂代、星田一山,三輪勉夢)
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【楽譜】オリエンタル ノスタルジー 箏・三絃譜(B5判)
¥1,100
編成:箏3・十七絃・三絃・尺八2 三絃譜箏譜に挟み込み。 尺八譜別譜=550円(税込) 大日本家庭音楽会 オリエンタル ノスタルジー この曲は3楽章で構成されていて、楽章ごとに東洋のさまざまなスタイルの音楽を、あたかもその土地を訪れ、旅をしているかのように繋げていきました。1楽章は西洋と東洋の文化が交差して創られたとも言われるギリシャの聖歌をオマージュした独特かつ神秘的なメロディーから始まります。そして、それはやがてトルコの踊りの音楽へと変化していきます。2楽章は、さらに東へと続くシルクロードと、その先に連なる中国や韓国の民謡をイメージしました。たとえ国は違っていてもなにか物懐かしさ感じるのは、私達が同じアジアに住む民族だからでしょうか…。そして3楽章は、いよいよ日本へと到着します。冒頭は夜祭りで力強く打ち鳴らす和太鼓の音(おと)を尺八、三味線、箏、十七絃の全楽器で表現しました。また、祭りも中盤となり太鼓の音(ね)がやむと、どこからか沖縄の旋律も聞こえてきます。そして再び太鼓が打ち鳴らされ、全演奏者が心をひとつにして祭りはクライマックスを迎えます。 皆さんが楽しめて再び演奏してみたくなる曲を、そしてどこか懐かしい親しみのある曲を目指して作曲しました。どうぞお楽しみください。 (委嘱:港北三曲会) ● 作品DATA 作曲:2015年 編成:尺八2、三味線、箏3、十七絃 演奏時間:1楽章(5分20秒)2楽章(4分10秒)3楽章(5分30秒) 初演:2015年 港北三曲会創立30周年記念演奏会 委嘱・糸譜、尺八譜監修:港北三曲会
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【楽譜】オリエンタル ノスタルジー 尺八譜(B5判)
¥550
編成:箏3・十七絃・三絃・尺八2 箏・三味線別譜=1100円(税込) 大日本家庭音楽会 オリエンタル ノスタルジー この曲は3楽章で構成されていて、楽章ごとに東洋のさまざまなスタイルの音楽を、あたかもその土地を訪れ、旅をしているかのように繋げていきました。1楽章は西洋と東洋の文化が交差して創られたとも言われるギリシャの聖歌をオマージュした独特かつ神秘的なメロディーから始まります。そして、それはやがてトルコの踊りの音楽へと変化していきます。2楽章は、さらに東へと続くシルクロードと、その先に連なる中国や韓国の民謡をイメージしました。たとえ国は違っていてもなにか物懐かしさ感じるのは、私達が同じアジアに住む民族だからでしょうか…。そして3楽章は、いよいよ日本へと到着します。冒頭は夜祭りで力強く打ち鳴らす和太鼓の音(おと)を尺八、三味線、箏、十七絃の全楽器で表現しました。また、祭りも中盤となり太鼓の音(ね)がやむと、どこからか沖縄の旋律も聞こえてきます。そして再び太鼓が打ち鳴らされ、全演奏者が心をひとつにして祭りはクライマックスを迎えます。 皆さんが楽しめて再び演奏してみたくなる曲を、そしてどこか懐かしい親しみのある曲を目指して作曲しました。どうぞお楽しみください。 (委嘱:港北三曲会) ● 作品DATA 作曲:2015年 編成:尺八2、三味線、箏3、十七絃 演奏時間:1楽章(5分20秒)2楽章(4分10秒)3楽章(5分30秒) 初演:2015年 港北三曲会創立30周年記念演奏会 委嘱・糸譜、尺八譜監修:港北三曲会
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【楽譜】子どものための小品集(乃木調子、楽調子 編) 箏譜
¥770
子どものための小品集(乃木調子、楽調子 編) 箏譜 詩・曲:高橋久美子 作曲:2018年 編成:箏独奏(うた)、または二重奏(うた) 演奏時間:おはよう(約2分)/おてんとうさま(約1分30秒)/あるく(約2分)/あめのひには(約2分)/みずうみ(約3分)/ゆきはふる(約2分30秒)/わたしのすきなもの(約4分) ●子どものための小品集について お箏を習い始めたばかりのお子さんが、おさらい会などで楽しく演奏できるような曲を目指して作曲しました。また歌いながら弾くことで、体の内から音楽を体感し、自由でのびのびとした表現力が自然と身につくことを願っています。後半の2曲は先生との二重奏です。音と音の重なりが和音となって、さらに豊かな響きとなることを感じてもらえればと思います。それには自分の音はもちろんですが、先生(一緒に演奏する人)の音をよく聴くことです。そんなことを学びながら、ひとつ上のステップを描いてみてください。
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【楽譜】月虹の中で(糸譜)B5判
¥770
月虹の中で 作曲:2016年 編成:箏2、十七絃 演奏時間:約9分 委嘱:長野県高等学校文化連盟邦楽専門部 出版:大日本家庭音楽会 参考MIDI音源:https://www.youtube.com/watch?v=qe4jKYdrQ1Q
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【CD】Crossroads Vol.3 解体新譜/作曲家 高橋久美子×尺八考(しゃくはちこう)
¥2,750
作曲家・高橋久美子が邦洋の枠を超えて各分野のスペシャリストと新たな世界を創生していくシリーズ「Crossroads」の第3弾。 高橋久美子が古典尺八を「解体」「分析」「考察」し、現代の感性を織り込み構築した「新譜」5題。今をときめく、流派を異にする奏者たちがその「新譜」に対峙。尺八の新たな可能性を提示する。 収録曲:熔ー独奏尺八のための/阿字考/尺八五重奏曲 輪-RIN-/連管離礁/氷霜ー独奏尺八のための 演奏者:善養寺惠介/藤原道山/大河内淳矢/佐田奏生/豊嶋貞雄/松下尚暉/三塚幸彦/田辺頌山/田辺洌山/柿堺香 発売元:邦楽ジャーナル
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【CD】Crossroads Vol.2 いろはにほへと/作曲家 高橋久美子×声楽家 青山恵子
¥2,750
シリアスな世界あり、美しい詩の響あり、落語あり!邦楽の技法を熟知した高橋久美子ならではの名曲を、日本の伝統音楽の発声や発音を研究しつくした青山恵子が歌いあげる。邦楽器の音の素晴らしさ、日本語の美しさに気づかせてくれるアルバム。 収録曲:しだれざくら~紫の上/邦楽落語「愛宕山」/声と二十五絃箏のための 北原白秋抒情小曲集「思ひ出」より/花いかだ/いろはにほへと 演奏者:青山恵子〈歌〉/石川高〈笙〉/首藤久美子〈琵〉/てん・仁智〈箏〉/本條秀慈郎〈三〉/松尾慧〈笛〉/山本亜美〈25〉 発売元:コジマ録音
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【CD】Crossroads Vol.1 箏曲を繋ぐ/作曲家 高橋久美子×箏曲家 野坂操壽
¥2,750
箏曲の名曲「中空砧」「秋風の曲」「みだれ」、これらの独奏曲を協奏曲と箏四重奏で聴かせる。さらに、「聖母マリア頌歌集」の中から「Santa Maria amar」を二十五絃独奏曲として編曲。高橋久美子と野坂操壽が伝統を見つめ、今を生きる感性で箏曲を未来へ繋ぐ。 収録曲:中空砧による箏協奏曲~五段砧の変容(箏独奏・箏2・17)/「秋風の曲」主題による箏四重奏曲(箏3・17)/箏協奏曲みだれ(箏独奏・箏2・17)/ "Santa Maria amar"へのオマージュ「聖母マリア頌歌集」より~独奏二十五絃箏のための 演奏者:野坂操壽〈箏・25〉/花岡操聖/久東寿子〈以上箏・17〉/滝田美智子/佐藤里美/小宮瑞代/喜羽美帆/金子展寛/佐藤康子/高橋はるな/多田彩子〈以上箏〉/佐藤由香里/杉山智美/内藤美和〈以上17〉 発売元:邦楽ジャーナル
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【楽譜 】朱雀 SUZAKU─尺八、箏、十七絃の為の(五線譜)A4判
¥1,540
タイトル:朱雀 SUZAKU─尺八、箏、十七絃の為の 作曲:高橋久美子 編成:尺八、箏、十七絃 演奏時間:約10分20秒 曲の説明:「朱雀」は中国で神獣のひとつとされる神聖な鳥。個々の楽器の音色の豊かさを活かしつつアンサンブルとしての可能性を追求した作品。2007年初演、2012年改訂 出版:Crossroads Publishing CD:「Den3」に収録。
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【楽譜】尺八と箏のための─彩雫(五線譜)A4判
¥1,100
◎作品解説 恋のうたを書いてみたいと思った。それも思い切り片想いの…。 『なかなか口に出して言えないこの気持ちは、時には静かに、そして時には激しくつのるばかり。それでも伝えることすらできず、また心の中に留めておくこともできず、ついには抑えきれなくなって、それは涙の雫となって溢れ出した。その雫さえもあなた色(彩)に染まっているというのに。』 尺八と箏の絶え間なく絡み合う様々なメロディーで、そんな揺れ動く心を表現できればと思っている。(2010年 第8回 阪口夕山 尺八リサイタル委嘱、プログラムノートより。2013年改定) 【作曲ノート】 作曲: 2010年/2013年改訂 委嘱: 2010年 第8回 阪口夕山 尺八リサイタル 演奏時間:約12分 演奏:尺八=阪口夕山、箏=中 眞希子 midi参考音源(パソコン内部音源によるもので実際の演奏とは異なります) https://youtu.be/Bs6oRK7ubEw
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【楽譜】祈り 〜独奏二十五絃箏のための〜 (五線譜) A4判
¥990
祈り 〜独奏二十五絃箏のための〜 作曲年:2019年 演奏時間:約13’30” 初演:小宮 瑞代 2021年10月10日(音のカタログvol.10/作曲家グループ<邦楽2010>第10回記念コンサート) 楽譜解説より抜粋 箏曲家の野坂操壽氏が生前にふと「ロザリオのような曲があったら、いいんじゃないかしら。」と仰られた。その一言より生まれた曲。初演は娘の小宮瑞代氏。
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【楽譜】二十五絃箏版 いつも見える河 (五線譜) A4判
¥880
二十五絃箏版 いつも見える河 (River for 25-string Koto ) 二十五絃箏版 編曲:山本亜美(2020年) 演奏時間:約4分30秒 原曲(箏・十七絃)TsuguKaji Koto委嘱:高橋久美子(2006年) 原曲はデジタル楽譜で発売中。 https://crossroadsp.base.shop/items/30479591 参考音源:https://www.youtube.com/watch?v=XwWu6RFJ7Ug&feature=youtu.be 初版訂正 1)31小節=上段の3拍目はタイでつながれた八分音符のCに変更し、そのあと(3拍裏)は、B♭付点四分音符を追加する。七の押しからの押し放し(29小節と同じ) 2)54小節=下段左手、Dの音を追加(55小節と同じ)