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【DL版】改訂 箏・声のための「梓弓」(五線譜)
¥990
改訂 箏・声のための 梓 弓-ADUSAYUMI- 謡曲『葵上』より <解説> 謡曲「葵上」は、光源氏の正妻、葵上が物の怪に悩まされるので、梓弓の音で霊を呼ぶ「梓の法」の名手、照日の巫女にその正体を占わせると、源氏の愛人であった六条御息所の霊が現れ、源氏の愛を失った恨みを語り、葵上を連れ去ろうとした。そこでさらに行者、横川小聖を呼び祈祷すると、怨霊は鬼女の姿となって現れ、なおも葵上をとり殺そうとするが、ついには行者に切り伏せられて、心和らげて成仏したというストーリーである。源氏を愛するが故に、その嫉妬は恨みとなり、また鬼にまでなってしまうところが、なんとも切ないのである。 この曲では、御息所と照日の巫女(女vs女)、御息所と行者(鬼vs行者)のバトルもさることながら、曲全体を支配する「女の悲しみ」をまず表現したいと思った。さらに「声」をつかうことで。それぞれのキャラクターを明確に描けたらと思う。 調絃は平調子からはじまり。女の心境とともに転調を重ね無調となり、そして最後には、また平調子に戻っていく。(作曲者) ●作品DATA 改訂 箏・声のための 梓 弓-ADUSAYUMI- 謡曲『葵上』より 作曲:高橋久美子(2010年作曲、2011年改訂) 編成:箏・声 改訂委嘱:深海さとみ (この作品は2010年7月、第27回邦楽器による「名曲鑑賞会」において尾崎宗昌氏により委嘱初演された。初演時は箏・声(深海さとみ氏)と尺八(藤原道山氏)のための楽曲であったが、今回、深海さとみ氏の独奏として改訂した。ー「深海さとみ箏リサイタルー古典を現代にⅪ」プログラムより) 改訂初演:2011年1月23日(津田ホール)深海さとみ 箏リサイタル―古典を現代にIX― 演奏:箏・声=深海さとみ
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【DL版】低二十五絃箏ソロのための「三つの涙」(五線譜)
¥990
●曲について この「三つの涙」はドイツのトレンドゥーラ伝説に登場の、父クルコを長とする巨人族の三姉妹の悲劇がもととなっています。父の死後、キリスト教に改宗し、妹トレンドゥーラの迫害から毎夜泣き暮らした為に目の見えなくなってしまったブラマ。そんな姉ブラマを気遣って世話をしていたことが、妹トレンドゥーラの逆麟にふれ、締め殺されてしまうザバ。かたくなに改宗を拒み、豪雨と天の怒りを沈める為に村人によって生贄にされ、ついには稲妻に直撃されて死んでしまうトレンドゥーラ。 この曲は父「クルコの死」から初まって、3人のそれぞれの悲しみが順をおって綴られています。 ●作品DATA 作曲:高橋久美子(2009年) 委嘱初演:田中静子 編成:低二十五絃箏 独奏(約14分30秒) 初演:2009/6/2松本市音楽文化ホール(小ホール)ことえり箏・コンサート
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【DL版】二十五絃箏と女声のための「あおひとくさ」(五線譜)
¥990
●曲について 古事記に、人は「うつしき青人草(あおひとくさ)」とある。 「うつしき」は「現実の」という意味で、「青人草」は人が草の如く、地上に萌えいで成長し、子孫を残し増えていくこと を表すのだそうだ。「音」も同様で、ひとつの音が発音され、増えていき互いに響き合うことでフレーズや和音を形成し 「音楽」となるのである。また、この曲では声を使用しているが、歌ではなく、声も音の一部として捉えている為、歌詞を 伴わない。と、同時に人間が、まさに生まれた瞬間に初めて発する音(赤ちゃんの泣き声)、そして、その声に反応し深い 愛情とともに我が子をあやす母親の声もイメージのひとつとして創作した。 ●作品DATA あおひとくさ~二十五絃箏と女声のための~ 作曲:高橋久美子(2010) 編成:声・二十五絃箏 委嘱初演:田中静子 初演:2010年 田中静子ジョイントコンサート
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【DL版】こもりうた〜二十五絃箏と女声のための〜(五線譜)
¥990
◎曲について 子守唄は、ただ子供を寝かしつけたり、あやしたりするための唄でなく鎮魂歌と同じ意味も持つという。 赤ちゃんがお腹がすいたり、何か不安を感じて泣いたりするときに、子守唄で泣き止むというのは、母親の魂が唄を通じて子の魂と結びつき、子供の心を安らかにしているのだと思う。 またそれは単に親と子だけでなく、見ず知らずの他人であっても、またこの世の人であってもなくても同様で、唄は魂を交信させ鎮める力があるのだと思う。 この「こもりうたー二十五箏と女声のためのー」は、そんな魂と魂のつながりをイメージして創りました。全ての人が心安らげる世の中になりますように、、。 (高橋久美子) ◎作品DATA こもりうたー二十五箏と女声のためのー 作曲:高橋久美子(2012) 委嘱:田中静子 編成:二十五絃箏、女声 初演:2012/5/26/ザ・ハーモニーホール、二十五絃箏コンサート 演奏:田中静子
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【DL版】こころの詩〜二十五絃箏のための(五線譜)
¥990
◎曲について 坂村真民の「すべては光る」という詩があります。この詩に出会ったのは3,4年ほど前のこと。 特に印象的なのは最後の連の「自ら光らないものは他の光を受けて光る」というところです。 当初、私は「他の光」とは自分のごく近い周りの人たち(たとえば親や先生、先輩、友人など)の助けを借りて「光る」ことだと理解していました。もちろんそれも「他の光」であることに変わりはないと思います。が、時が経つにつれ、それは、もっと大きな宇宙的な愛が軸にあって、その光=愛の中で私たちは生かされ成長することで初めて自分が存在し「光る」ことができるのではないか?と思うようになりました。 私は特に信仰をもっていませんが、それは人によっては神様であったり仏様だったりすることなんだろうと思います。そして光を受けとめるためには自分が自分として存在するべく、その方法を常に考え、想像力を持ち続けながら行動につなげていくことが必要で、言ってみれば自分の「こころ」への問いかけだと思います。 この「こころの詩」は、その想像力のうちのひとつです。曲は試みとして「光る」と「他の光を受けて光る」の2つの部分に分けて構成しましたが、創作の過程でこの2つ最初と最後の部分が、音楽的な構造の上でも、ひとつに(1曲に)繋がってしまい、結局は「すべては光る」を辿ることとなりました。 それゆえに、音域のひろい二十五絃箏(通常のお箏は十三絃)奏者に求めることは、一番低い(乙一)絃と一番高い(2)絃は単に下の音から上に絃を並べた音域内で音楽を創造するのではなく、乙一と2の絃がサークルのように繋がって、その空間から生まれる響きが拡がって無限のループとなり光放つかのように演奏して頂きたいと思います。 山本亜美さんとの創作は今までに多くありますが、彼女の演奏に臨む姿とこれまでのスタイル(道のり)が今回の「こころの詩」とまさにリンクしました。 (第6回 山本亜美 二十五絃箏リサイタルプログラムより) ◉作品DATA <作曲>こころの詩(2020) 作曲:高橋久美子 委嘱:山本亜美 編成:二十五絃箏ソロ 初演:2020年10月28日 sonorium 第6回 山本亜美 二十五絃箏リサイタル 演奏:山本亜美 https://youtu.be/56fyN42YmYc?si=H5UcGXuOfUh8Pz2Y
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【DL版】秋風の曲によせて〜二十五絃箏のための〜(五線譜)
¥990
◎「秋風の曲」によせて~二十五絃箏のための~ 光崎検校が江戸時代後期に作曲した「秋風の曲」は、三味線に付随した箏曲ではなく純箏曲の 復興を目指し、箏組みの段物と組歌の合体を試みた作品です。また、この曲にのみに使用され 「秋風調子」と呼ばれる独特な調絃を用いたことでも有名です。 今回の作品においては、本来、箏(十三絃)で奏でられる「秋風の曲」の冒頭を二十五絃箏でま ず提示します。その後「秋風調子」は「教会旋法」と呼ばれる西洋の教会音楽で用いられてきた 旋法や、現代音楽の特徴のひとつにあげられる「無調音楽」に移行したり、またその過程におい て組歌の一部分に能の「謡」の要素を取り入れるなど、それぞれの様式が互いに影響し絡み合い ながら様々な音楽に変化して行きます。 これらの、時として音と音の衝突になりかねない交わりが、箏の表現の幅と新たな可能性をさら に拡げた二十五絃箏で演奏することによって、古典から現代、そして未来へと繋ぐ音となることを 願っています。 ◎作品DATA 「秋風の曲」によせて~二十五絃箏のための~ 作曲:高橋久美子(2014) 編成:二十五絃箏ソロ 演奏時間:約13分30秒 初演:第2回 花岡操聖 箏・三絃リサイタル - 繋 - 紀尾井小ホール 委嘱初演:花岡操聖
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【DL版】笠岡の風にのって<箏独奏>(五線譜)
¥990
●曲について 笠岡諸島は岡山県の笠岡市沖の瀬戸内海の中部に位置していて、大小31もの島があるそうです。その中で有人なのは高島、白石島、北木島、大飛島、小飛島、真鍋島、六島の7島です。これらの島に伝わる島唄は類似しているところも多くありますが、それぞれの島ならではの魅力的な節回しがあります。 「笠岡の風にのって〜島から島へ〜」ではそんな魅力的な節回しを活かしながら、本土に近い順に高島、白石島、北木島、飛島、真鍋島、六島とメドレー形式で編曲しました。各島の唄を繋げることによって、また最終章に「笠岡の風にのって」の創作部分を付け加えることで、まるで笠岡の風にのって豊かな自然に満ち溢れた島々を巡り、そしてそこで暮らす人々とも心で繋がれるような、そんな曲を目指しました。 ●作品DATA 編成:箏独奏 演奏時間:約12分30秒 原曲:笠岡諸島の島唄 高島盆踊音頭くどき〜白石踊音頭〜北木島大割石切唄〜真鍋島盆踊り〜飛島 ようこ節〜六島 ションガエ節 編・作曲:高橋久美子(2024年) 参考PC音源:https://youtu.be/qxyv7fiJ240?si=nDaaRSgoooT8C3d1
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【DL版】綴(つづれ)〜十七絃ソロの為の〜 (五線譜)
¥900
綴 〜十七絃ソロの為の〜 綴は以下の5つの小品からなっています。 Ⅰ 漂(つたよ)ふ Ⅱ 風(ふう) Ⅲ 染(そ)む Ⅳ 織(おり) Ⅴ 哭(ね) 5曲目の「哭(ね)」=「音(ね)」の語源は「声を発する」という意味です。 そこで私は「音(ね)」に限らずこの世の全ての現象は、様々な環境を経て形成され、また繰り返されることによって、新たな「声(生命、エネルギー、etc.)」が生まれると解釈しました。 この「綴(つづれ)」のI〜Ⅴの各曲は、幾つかの特徴あるモチーフで作られています。そして最後の「哭」には、今まで用いた全てのモチーフが、まるでメドレーかの様にちりばめられ、発生し、そしてひとつの「声」になるように構成しました。 【作品DATA】 作曲:2004年 初演:2005年10月10日 tsugumi-6 渋谷公園通りクラシックス 委嘱者:山本亜美
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【楽譜】祈り 〜独奏二十五絃箏のための〜 (五線譜) A4判
¥990
祈り 〜独奏二十五絃箏のための〜 作曲年:2019年 演奏時間:約13’30” 初演:小宮 瑞代 2021年10月10日(音のカタログvol.10/作曲家グループ<邦楽2010>第10回記念コンサート) 楽譜解説より抜粋 箏曲家の野坂操壽氏が生前にふと「ロザリオのような曲があったら、いいんじゃないかしら。」と仰られた。その一言より生まれた曲。初演は娘の小宮瑞代氏。
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【楽譜】二十五絃箏版 いつも見える河 (五線譜) A4判
¥880
二十五絃箏版 いつも見える河 (River for 25-string Koto ) 二十五絃箏版 編曲:山本亜美(2020年) 演奏時間:約4分30秒 原曲(箏・十七絃)TsuguKaji Koto委嘱:高橋久美子(2006年) 原曲はデジタル楽譜で発売中。 https://crossroadsp.base.shop/items/30479591 参考音源:https://www.youtube.com/watch?v=XwWu6RFJ7Ug&feature=youtu.be 初版訂正 1)31小節=上段の3拍目はタイでつながれた八分音符のCに変更し、そのあと(3拍裏)は、B♭付点四分音符を追加する。七の押しからの押し放し(29小節と同じ) 2)54小節=下段左手、Dの音を追加(55小節と同じ)
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【DL版】二十五絃箏版 いつも見える河(五線譜)
¥770
【デジタルコンテンツ】二十五絃箏版 いつも見える河(五線譜) ◎作品DATA タイトル:二十五絃箏版 いつも見える河(英語表記/River for 25-string Koto) 編成:二十五絃箏ソロ 編曲(二十五絃箏):山本亜美(2020年) 作曲(箏・十七絃):高橋久美子(2006年) 演奏時間:約4分30秒 参考音源:https://www.youtube.com/watch?v=XwWu6RFJ7Ug&feature=youtu.be 初版訂正 1)31小節=上段の3拍目はタイでつながれた八分音符のCに変更し、そのあと(3拍裏)は、B♭付点四分音符を追加する。七の押しからの押し放し(29小節と同じ) 2)54小節=下段左手、Dの音を追加(55小節と同じ)
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【楽譜】箏・ひとりで奏でる春の海(箏縦譜)B5判
¥660
タイトル:ひとりで奏でる春の海〈宮城道雄作曲・高橋久美子編曲〉 楽譜形態:箏縦譜 曲の説明:箏・尺八の名曲「春の海」を箏ひとりで演奏するために編曲したもの。 ※五線譜をご希望の方は、邦楽ジャーナル 336号(2015年1月号)をお買い求めください。 発売元:邦楽ジャーナル
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【楽譜】萌~二十五絃箏のための(五線譜)A4判
¥880
タイトル:萌~二十五絃箏のための 作曲:高橋久美子 編成:二十五絃箏ソロ 委嘱:田中隆文 曲の説明:二楽章からなる二十五絃箏独奏曲。和音の塊の余韻を効かせながらゆっくりと旋律が流れていく第1章、細かい音の連なりがテンポ良く進行していくミニマルの第2章、と対照的な組合せ。 出版:Crossroads Publishing
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【楽譜】Circles on the Water 〜十七絃ソロのための(五線譜+箏譜)A4判
¥1,650
タイトル:Circles on the Water 作曲: 高橋久美子(2010) 編成: 十七絃ソロ 楽譜形態:五線譜+箏譜 演奏時間:約16分(第一楽章:6分30秒、第二楽章4分20秒、第三楽章:約5分) 発売元:マザーアース
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【楽譜】襲-KASANE-独奏箏のための (五線譜+箏譜)A4判
¥1,650
タイトル:襲-KASANE-独奏箏のための 作曲:高橋久美子(2013) 編成:箏ソロ 作曲年: 2013年 演奏時間:約12分 発売元:マザーアース
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【楽譜】“Santa Maria amar"へのオマージュ「聖母マリア頌歌集」より~独奏二十五絃箏のための(五線譜)A4判
¥880
中世スペインで生まれた頌歌を二十五絃箏ソロ曲に 13世紀にスペインで編まれた「聖母マリア頌歌集」の1曲を、二十五絃箏独奏曲へ発展させた作品。CD「Crossroads Vol.1」のための書き下ろし。